Kitchen Panic!!
さてさて。
結婚してからというもの拍車をかけてラブラブなバカップルぶり（笑）を続けている風の守護聖・ランディとちょっぴり恥ずかしがり屋さんで控えめな栗色の髪をした元・女王候補アンジェリーク。
いくらアンジェリークが恥ずかしがり屋さんといえどもなにせそこは若い２人、毎夜熱い・・・というか激しすぎる日々を過ごしているのは周知のことで。
さすがのアンジェリークもスポーツ馬鹿（失礼）のランディについていく体力はほとんどなくなっていた。
小鳥たちがさえずるさわやかな早朝、ランディは上機嫌に鼻歌なんか歌っちゃったりしながらキッチンで何やらごそごそとやっている。
その前にはしっかりと黄色いエプロン。そして手にはフライパンとフライ返し。
そう、彼はいつも疲れさせちゃっている愛しい妻の為に美味しい朝ご飯を作っているのだった。
いかにもそういうことは不器用そうに見える彼だが意外や意外、幼い頃から母親の手伝いをしていたという経験から簡単な朝ご飯を作ることくらいそれこそ朝飯前なのである。
ランディはふっと、隣の部屋のベッドを見る。
そこにはまだ昨夜の名残か、シーツが少々乱れており・・・その中にはあどけない顔で寝ている愛くるしい天使の姿があった。
その視線を感じてだろうか、はたまた朝ご飯のいいにおいにつられてだろうか、ゆっくりと天使は目を覚ます。
「おはよう、アンジェ」
ランディはキッチンの中から彼女に声をかけた。
「お・・・おはようございます・・・」
アンジェリークはゆっくりと上体を起こし、何度か目をこすっている。まだ半寝ぼけ状態のようだ。
「あ、眠いならそのまま寝ててくれていいよ？君も疲れているだろうからさ」
疲れさせたのは誰だというつっこみはさておき。
その言葉にアンジェリークははっと目を覚ました。
「あっ、ランディ様！！朝ご飯・・・！！」
夫が早起きして妻のために朝食を作っている事実によっぽど驚いたのだろうか、アンジェリークは近くにあったシャツを一枚羽織るとすぐにキッチンにやってきた。
「いいって、俺がやるからさ。俺こう見えても簡単な料理とかは結構得意なんだから！」
「でも・・・・・・」
寝過ごしてしまった自分を恨むような表情でじっと上目遣いで見てくるアンジェリーク。
ランディは慌ててその瞳に引き込まれないように再びフライパンに向かう。
「たまには俺にもやらせてくれよ！な、君はそこにゆっくり座ってて」
ようやく納得したのか、小さくうなずいてダイニングの椅子に腰掛けた。
しかし、やはりなにか落ち着かない。
その手持ちぶさたにとうとうアンジェリークは席を立った。
「あ、じゃあ、ランディ様、私コーヒーでも入れますから・・・」
そう言って動き出したアンジェリークのなんとタイミングの悪いことか。
鍋で暖めていたスープを皿に移そうとして振り向いたランディと見事に接触してしまった。
「きゃっ！！」
「わわっ？！」
ばしゃっ、という音をたててスープがアンジェリークの肩にかかる。
「あつっ・・・・・・！！」
「ゴメン、大丈夫アンジェ？！」
ランディは鍋をおくと素早くアンジェリークのシャツを脱がす。
「とりあえず早く水で冷やさないと・・・・・・！！」
そう言って彼はアンジェリークを抱き上げると台所の大きなシンクに連れていき、肩に水をあてた。
「あの・・・大したこと無いですから・・・かかったのちょっとだけでしたし」
「だめだ！！」
ランディは必死な形相でアンジェの肩を冷やし続ける。
「あの・・・ランディ様、その・・・冷やすのはいいんですけど・・・その」
「なに？どうしたの？」
ランディは何やらもじもじしているアンジェリークの顔をそっとのぞき込んだ。
「その・・・恥ずかしいんですけど・・・この格好・・・」
そう言われてはっと見たアンジェリークの姿は・・・ショーツ一丁の姿であった。
「あああゴメン！！」
そう言って慌てて何か着るものを探すランディだがあたりに洋服などはない。かといってやけどを冷やしている最中にのんびり洋服を取りに行くなどという考えはランディの頭の中にはこれっぽっちも存在しなかった。
「何か着るもの・・・そうだ！」
ランディはぱっと自分のつけているエプロンをはずしてアンジェに着せる。
「今はそれで我慢していて！まだ肌の赤みが取れないから、もう少し冷やさないと・・・」
その真剣な瞳にアンジェリークは思わず頷いて素直にエプロンを身につけた。
「・・・よし、もい大分いいみたいだね」
ランディは蛇口をひねると、近くにあったタオルでそっとアンジェリークを拭く。
そしてふっとアンジェリークの格好に目がいき、その手が止まった。
「あの・・・ランディ様？」
上体の前をかろうじて隠す小さな胸当て。そこには可愛らしいつぼみが２つ、その形をあらわしている。
そして背後を隠すものは垂れ下がったエプロンの紐と小さな尻を隠す布きれのみ───。
素っ裸よりこれほどそそられる（笑）格好があろうとは。
ランディの喉がごくり、となる。
「俺が・・・やけどさせちゃって・・・・・・」
そう言ってランディは肩にそっと口づけする。その肌は微かに熱を持っていた。
「あっ・・・・・・ランディ様・・・・・・！！」
それだけで恥ずかしそうに身をよじるアンジェリーク。
しかしその腰はランディの鍛えられた逞しい腕ががっちりと捕まえて離さない。
ランディは何も言わず、アンジェリークの唇を己の唇でとらえる。
強引に舌を割り込ませ、口内のすべてをからめ取る。
「んっ・・・」
何度も角度をかえ、入り込んでくる舌にアンジェリークは鼻から抜ける甘い声を出す。
「ほら・・・エプロンの上からもこんなにたっているのが分かるよ・・・」
そう言ってランディはエプロンの布越しにつぼみを軽くつまんだ。
「やっ・・・ランディ様・・・・・・朝、ご飯・・・・・・」
アンジェリークの声は既に絶え絶えになっており、膝は小刻みに震えている。
「あとでいいさ・・・それに、俺は君が食べたい・・・・・・」
布越しにあまり大きいとは言えない胸のつぼみを口に含み、もう片方の胸をエプロンの胸当ての脇から滑り込ませて手で揉みしだく。
手の感触だけでなく、胸当ての布ずれの感触がアンジェリークの芯に火をつける。
ただでさえ日々の疲れがたまっているアンジェリークはそれだけでもう力が入らなくなっていた。もちろん、毎夜のおかげで感覚が磨きに磨かれていることもある。
あいている手がそっとエプロンの前掛け部分を潜り、秘所を下着の上からなでる。
「もうびしょびしょだよ・・・感じてくれているんだね、アンジェ・・・・・・」
「そんな・・・恥ずかしい・・・・・・」
腕の中のアンジェリークの体温がいっそう高くなる。
ランディはそっと下着から片足を抜き去り、今度は秘所のつぼみを指の腹でこすりだした。
「はああっ・・・！！」
アンジェリークの体が大きくしなる。
それでもなお、ランディは指で強く秘所をこする。そして探り当てた小さなつぼみをきゅっとつまむ。
「あっ・・・あああっっ！！」
アンジェリークの躯が大きく痙攣した。
ランディはぺろりとその指をなめる。
「アンジェの蜜の味は・・・とっても甘くて美味しいよ・・・・・・」
その声が聞こえているのかどうか、アンジェリークは既に床に倒れて、大きく肩で息をしている。
「もっと、味わいたいな・・・」
そう言ってランディは未だに蜜をあふれ続ける秘所に舌をはわせた。
「・・・・！！！」
既に声にもならない快感をアンジェリークは口をぱくぱく動かすことで伝える。
キッチンにぴちゃり、ぴちゃりという卑わいな音が響く。
「・・・ふうっ」
ランディは秘所から顔を離すと、ぺろり、とひとつ舌なめずりをした。
「・・・・・・ランディ様・・・？」
突然やんだ愛撫にアンジェリークは腕をふるわせながらも上体を起こした。
その瞳は熱くなった躯のためか潤んでいる。
「もう、俺は十分にアンジェを味わったんだけどな」
ここで終わりともいうようなその言葉。
アンジェリークは熱さにうずく自分の躯をランディに鎮めて欲しかった。
が、恥ずかしがりの彼女がそんなセリフ言えるわけもない。
もちろん、それはランディの計算の中にある。
「ん？どうしたの、アンジェ？」
「ランディ様・・・あの・・・」
アンジェリークは瞳に涙をいっぱいためてまるで赤ん坊がはいはいするかのような姿でランディに寄り添ってきた。
「・・・俺が、欲しいの？」
その言葉にアンジェリークは小さく頷く。
「じゃあ、自分で出してごらんよ」
その言葉に一瞬アンジェリークはぴくり、と躯をこおばらせたが、やがて既に高ぶっているものが収まっているジーンズのジッパーをゆっくりと降ろす。
それはアンジェリークの顔の真ん前に現れた。
「・・・これが欲しかったら、まず君がその口で味わってごらん」
「え・・・で、でも・・・・・」
毎夜見ているはずのものを明るい場所でこれほど間近に初めてみたアンジェリークはおどおどとランディを見上げる。
「俺だけが君を味わってばかりじゃ不公平だろう？大丈夫、俺がやるようにやってごらん」
そう言ってランディはアンジェリークの手を取り、ぺろんとその親指を嘗めあげた。
「きゃっ・・・・・・」
「さあ」
笑ってはいるけど決して許しはないその空色の瞳にアンジェリークは意を決して舌をはわす。
アンジェリークの小さな舌がぴちゃぴちゃと子猫がミルクを嘗めるような音をキッチンに響き渡した。
ランディが自分の指を嘗めあげるまねをして、それを嘗めあげ、時にくわえる・・・。
既に高ぶっていたはずのランディ自身はその行為によってますますその大きさを増し、堅くなっていった。
「はあ・・・ありがとう、アンジェ・・・気持ち、いいよ・・・・・・」
そう言ってランディはそっとアンジェリークの顔を上げさせ、その唇に軽くキスをする。
「ご褒美だよ・・・・・・今度はこっちの口で味わってもらうから・・・」
そう言うとともに、ランディは高ぶった自身をアンジェリークに突き立てる。
既にそれを欲していたアンジェリークの泉はなんの抵抗もなくずぶずぶとそれを飲み込んでいった。
「ら、ランディ様っ・・・！！」
「アンジェ・・・しっかりと俺を味わって・・・・・・！！」
ランディは容赦なく腰を大きく動かし、アンジェリークを突き上げる。
奥深くまで感じる感触にアンジェリークの頭の中はほとんど真っ白になりかけていた。
「ああああっ！！」
「アンジェっ・・・・・・！！」
そして、２人の頭の中には朝の光よりも眩しい閃光がスパークした───。
「・・・アンジェ、アンジェ・・・朝ご飯出来たよ、一緒に食べよう」
アンジェリークは耳元で囁かれる愛しい夫の声にゆっくりと目を覚ます。
「う・・・ん」
アンジェリークはゆっくりと目を覚ます。
そのぼんやりとした視界にはランディが映っている。
「あ・・・！！」
アンジェリークは慌てて上体を起こした。
「あれ・・・？」
ふと、自分がベッドにいる事に気がつく。そして傍らには黄色いエプロンをまとった夫がいつもの明るい笑顔を見せていた。
キッチンからは美味しそうなにおいが届いてくる。
「君も毎日疲れているみたいだったからさ、俺が朝ご飯作っておいたよ！あ、気にしないでいいからね、俺、結構料理得意なんだぜ？」
「あ・・・はい」
あまりにも普通の朝の風景。
（あれは・・・夢だったのかしら？）
思い出すだけでかあっと顔が熱くなる。
「あれれ・・・熱でもあるの？大丈夫かい？」
そっと額に手を置こうとするランディの手を慌てて制して、アンジェリークはベッドからでた。
「あ、大丈夫です！今行きます！」
アンジェリークはさっとホームワンピースに腕を通すと、美味しい料理のそろっているキッチンへと向かった。
「美味しい！」
「よかった、アンジェに喜んでもらえて」
ハムエッグとサラダ、それにスープ。そして軽くあぶったクロワッサン。
決して豪華とはいえないメニューだが素朴なその味は本当に美味しかった。
「あのさ、アンジェ。お願いがあるんだけど」
「はい？」
アンジェリークは小さく切ったハムを口に運びながら返事をした。
「俺、また時々こうやってアンジェのために料理をつくってあげたいからこのエプロン使っていいかな？あ、もちろん君にはまた俺から君に似合うエプロンを買ってきてあげるからさ！・・・いいよね？」
その言葉にアンジェリークはからん、とフォークをテーブルに落とす。
「どうしたの？やっぱり俺がこのエプロン使ったらまずい？」
「い、いいえ・・・」
「やった！じゃあ今度いろいろなエプロン買ってくるよ！オリヴィエ様あたりに聞けば教えてくれそうだよなあ。俺ってそういうのに疎いからさ、アンジェみたいに可愛いエプロン選んでもらってくるよ！楽しみにしてて！！」
「は、はい・・・ありがとう、ございます・・・・・・」
目の前にある夫の屈託のない笑顔。
（やっぱり夢じゃなかったのね・・・・・・また、新しいエプロンを着せられちゃうのかな・・・）
一抹の不安を感じながらもこの夫婦の一日が始まる。
Fin
うっはは〜やっちまったぜ、ラン×アンのバカップルシリーズ第３弾！！
前々から話に上がっていたキッチン編です。いや〜ハルミーナ王子の熱い希望により実現しましたよ・・・。
そしてね、数日前リーカーじゃない友人に言われたの。
『表現が遠回しで智沙都っぽい』って。
・・・よし、もっと露骨に言ってみよう！とおもったものの、まだまだぬるいですね〜・・・でも少しは遠回しの方がそそるというのが自論なんで良いでしょう♪
でもね、ついにやっちゃいましたご奉仕！！ああ、私の可愛い栗アンにとうとう〜（ＴＴ）
でも放出まではやりませんでした（＾＾；それやっちゃうと男性向けになりそうだったし・・・・・・。
あ、ちなみにこの２人の生活環境ですが。キッチンとかバスとかもついているホテルのスイートルームがランディ邸のなかにはまっていると思ってくれればいいです。だから別に使用人もいますし、２人だけで料理とかして生活しなければならない必要性はありません。ただ新婚気分を味わいたいだけ（笑）。
相変わらずへっぽこエロですが、読んで下さった方ありがとうございましたm(_ _)m。
智沙都さん、ありがとうございました。熱望していただけあって、ご奉仕アンジェを見ることができて、王子は
幸せで死にそうです（笑） いや、爽やかにさらっとご奉仕させるところが、ランディっぽくていいなぁと（大笑）
そして、このあとランディ君はオリヴィエさまのところに駆けこんで、いろいろと知識を仕入れて（笑）
裸エプロンを購入するのでしょうね。それもニッセンの通販に載ってるいやらしい裸エプロンのようなヤツを。
次第にエスカレートして、終いにはアンジェにセーラー服や看護婦さんやメイドのコスをさせちゃう（核爆）
ああ、そんな妄想を走らせてしまいました。私。
それでも絶倫男のランディと一緒にすることはするアンジェ。やはりラブラブファイヤーなのですわ。
ウチの収集館の最上のコレクションとなるでしょう。本当に感謝いたします。