祝！Love collector開設記念！！
森のクラさん
（すみません、バカ話で・・・（苦笑））ｂｙ チサト
みなさんこんにちは！
私、春見アンジェって言うの。よろしくね！
実は今日、私がクラヴィス様への愛を込めて一生懸命作ったホームページへのお祝いってことで、某女王陛下からクラヴィス様とデートができるチャンスをもらっちゃったわ！
うふっ、うれしいな。クラヴィス様、今日はどこに連れていってくれるのかしら？
あっ、噂をすればクラヴィス様だわ！
「クラヴィス様、こんにちは！」
「春見か・・・今日はおまえと一日を過ごせると聞いて楽しみにしてきた・・・」
きゃっ・・・クラヴィス様が楽しみにしていて下さったなんて！
春見、感激！
「・・・それで、今日はおまえはどこに行きたいのだ・・・？」
「私っ、クラヴィス様がいかれるところならどこまででもついていきます〜！！」
「そうか・・・そう言ってくれるとは・・・ありがたいな。今日、私はおまえと共に行きたいところがあったのだ・・・」
「えっ？私と一緒にって・・・どこですか？」
「・・・森だ。」
森・・・かあ。うふっ、なんかメルヘンちっくだわあ（はあと）。
静かな木陰でクラヴィス様と２人っきりで・・・きゃっ、私ったら（///）。
「森、楽しみです！それでは早速行きましょう！」
「・・・ああ、行こうか・・・」
＊
そして私とクラヴィス様は森に着いた・・・んだけれどお・・・。
「クラヴィス様・・・その、この森って・・・」
「・・・多少騒がしいかもしれぬが、薄暗くてじめじめしていて・・・心は落ち着く森なのだ・・・」
いや、確かに薄暗くてじめじめしているけど・・・私はこの中では心は落ち着かないなあ・・・（汗）。
「・・・行くぞ・・・」
「えっ・・・行くってこの奥にですか？」
私が質問する間もなくクラヴィス様はどんどん先に歩いて行っちゃった。
私も慌てて追いかけなきゃ！
どんどんと道を進んでいくクラヴィス様。
あたりは妖しげな雰囲気があって、何だか聞いたこともないような怪鳥の声がギャーギャー鳴り響いているの〜！！
突然、私の目の前にぼとっと何かが落ちてきた気がしたわ。
よ〜くそれを見ると・・・。
「うっぎゃ〜！！」
「・・・どうした・・・？」
「クラヴィス様っ、へっ、へびが〜！！」
「・・・心配はいらぬ。それは毒蛇ではない・・・」
「そういう問題じゃ〜！！」
思わず涙しながらクラヴィス様のいじわるな発言に思わず拳を握る私。
でも今度は突然クラヴィス様が歩みを止めたの。
「・・・クラヴィス様？」
「・・・春見よ、そこの池にはぜったい近づかぬ方が良かろう・・・」
「えっ？なんで・・・」
私がそう言おうとした瞬間。
私の鞄からお弁当に持ってきていたおにぎりがなぜか（笑）ぽろっとこぼれ落ちたわ。
すると池の中から魚の群が這い出てきて私のおにぎりをがつがつと貪りだして・・・！！
「わきゃきゃ〜っ！！」
「・・・ピラニアだ。ここに生息している奴だが・・・近づくだけでこのような運命になる可能性がある。気をつけるのだな・・・」
そんな、気をつけたってどうにかなるものじゃないじゃないっ！！
私は心の中でそう叫んだの。
でもクラヴィス様はそんな私の心を見透かしたみたい。
「さらに気をつけねば・・・そのうちワニがいる河もこえる・・・」
「わっ、ワニっ？！」
ああ、神様・・・どうか私が生きて戻れますように・・・。
＊
そんなこんなで息も絶え絶えになっていた私。
なぜかクラヴィス様はあのいつものズルズルックで息１つ切らしていなかったわ。
そして彼は突然立ち止まったの。
「クラヴィス様・・・今度は何？！」
「あれを見ろ・・・」
クラヴィス様はある一点の方向を指さしていたわ。
私はその指の先を眺めたの。
「・・・うわあ！！」
その先には深い森の木々の間から木漏れ日が差し、その一面を白いふわふわした花が覆っている湿原があったの！
「すごい・・・きれい・・・」
私はそれまでの恐怖や疲れを全く忘れて思わず見とれてしまったわ。
「湿原は何百年、何千年の時をかけて作り出され・・・そしてあの花はそのような湿原でしか生息しないものなのだ」
「自然の・・・贈り物ですね・・・」
「そうかもしれぬ・・・私は、おまえとこの風景を見たかったのだ」
・・・ええっ？！
もしかしてクラヴィス様は私にこれを見せたいが故に・・・？
私って・・・私って・・・！！
もしかしてクラヴィス様に・・・！！
そう思った瞬間、クラヴィス様のアメジストの瞳が私を捕らえて離さない。
ああっ、そうよ！いい雰囲気よ春見！！
そしてラブラブモード突入といったその瞬間！！
「・・・では、戻るとするか」
・・・クラヴィス様の見事な水差しだったわ。
「ええ〜っ？！だって今来たばっかりじゃないですかっ！！」
「この森は深い・・・夕刻の時間で十分に完全な闇と化すことができるのだ。もしそうなってしまえば私もおまえの命の保障は出来ぬ・・・」
そんな、命の保障って！！
私はさっきのラブラブモードはどこへやら、慌てて帰り支度を始めたの。
「さっ、クラヴィス様帰りましょう！！」
その時。
あまりに慌てていた私は思いっきり気の根っこにひっかかって湿り気をたっぷり含んだ森の大地にダイビングする羽目になってしまったわ・・・。
「ふ・・・ふえ〜ん！！」
こんな所、やっぱり来るんじゃなかった〜！！
顔は泥と涙とでぐちゃぐちゃになっちゃったの。
でもそんな顔の前に突然手がさしのべられ、私の顔についた泥や涙やらをその手が拭ってくれたわ。
「・・・まったく、仕方のない女王候補だ・・・さあ」
クラヴィス様はご自分の手を私の顔についた泥で汚すと、きれいなもう片方の手を私にさしのべてくれた。
私は思わずその手を握り返す。
「・・・迷わぬよう、しっかりつかまっていろ・・・」
そうなの、私、クラヴィス様とおててつないで森の中を歩いているの〜！！
＊
・・・今日は本当に大変なデートだったけど、でもまんざらでもなかったななんて思っちゃいました。
だって、クラヴィス様の手の温もりが今もこうやって伝わってきてるから♪
・・・ね？
おわるっ。
・・・すみません、念願のＨＰ開設のお祝いがこんなバカ話で（＾＾；
ただ折角だから普通にアンジェが相手じゃなくて春見さんとラブラブになってもらおうと思ったんです。
でもどうせだからギャグにしたくて〜（なにがどうせだっ！！）。
・・・ごめんなさい、許して下さい〜！！
いいえ、思いがけずクラヴィス様とデートできて幸せですわ（笑） この後、春見アンジ
ェは、クラヴィス様の私邸に忍び込みにいくのですよ（自爆） こんな風に私に語りか
けて下さるのねとか、かなりドリーム ＩＮ パラダイスに入っちゃいました。
まさかクラヴィス様のお話を頂けると思ってなかったので、ちょっと暴走気味ですぅ〜
チサトさん！！ このご恩は忘れません。ありがとうございました。