共同不法行為
オフィシャルのあかねちゃんを愛してる人 あかねちゃんは清らかであるべきと思ってる方。
モラル、倫理を何よりも優先しなければならないと考えてる方 この先入室しないでください。
この警告を無視し、ご覧になっても、苦情は一切受け付けません。
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ＨＯＭＥ
人も眠り、夜さえも眠る。
真っ暗な闇の中に、神気をまとった龍神の神子が現れた。
この私に逢いに……
静まり返った夜の中で、屋敷の中を流れる遣水のせせらぎだけが聞こえてくる…
「アクラム…いるの？」
不安を隠しきれず、震える声で私の名を呼ぶ神子。
どこまでも哀れな女よ…
「こちらへ…神子よ」
御簾を繰り上げ、私は神子と対面した。
「約束の時間がきた。神子よ…返事を聞かせてもらおう」
うろたえ、怯える神子を面白いとさえ思う私は、更にいたぶる為の言葉を投げる
「帝を殺す覚悟はできたのか？」
暗闇であっても、気配で判る。
神子はかすかにその身を強張らせた。
「………どうしても……殺さなければならないの？ 」
この後に及んで、何とも白々しい。
「…支配者の息子だから、あの帝は帝になれただけであって、この京を支配するに値しない。
真に能力などあろうはずがなかろう？…現に、帝が何をした？ ただ玉座に座ってるだけで
何もしていないではないか？ 飢餓で民が苦しんでても、施しさえしないではないか……」
「飢餓は…あなたたちのせいよ！！」
神子が叫ぶ。
「神子よ…勘違いをするでない…確かに私はこの京を穢してはいるが、私はきっかけを与えただけ
に過ぎぬのだから…… もし、本気で民を救おうとするのなら、その身を投げ打ってでも、何かを
成し遂げようとするのが、天子たる者の務めだろう？ そう思わぬか？ なのに、帝は何をしてる？
その名に安住して、何もせぬまま、後宮で女を侍らせてるだけではないか？ それで、今宵は
花の宴だと、管弦を催してると聴くが…民は疲弊してるというのに…呑気なものよ」
私は神子の肩を抱き寄せ、耳元で囁く
甘く密やかに……
「暗闇であっても、私の目は見える筈。神子よ……私の目を見るがいい」
「やめて……これ以上、私を惑わせないで…人としての倫を外させないで……背徳を犯したくない」
まだ目を瞑ったまま、神子はただ身構えるだけ……
「背徳などと………面白いことをいう………所詮、人が作った規則など、綻ぶのが運命。そなたが今の
京の現状を知らぬわけがなかろう？ それと同じなのだよ。 貧しき人々は諦めてる………
圧倒的な富を手にした帝と、その周辺にたむろする、貴族どもの支配を覆せぬと………しかし、この
制度を決めたのは、他ならぬ奴らの先祖なのだよ………神子よ…何もしない者こそが後から口を挟んで、
御託を並べたがり、理屈をこねるのだよ。 事実は、想像以上に変化に富んでるというのにな……
そんな現実に……… 背徳など、あるわけがなかろう？」
「だけど……私はそんな大それたことは……出来ない！！」
この女は……愚かだ……
私が筆舌をつくして、ここまで信を見せたというのに……
「ならば、神子…お前と私はここで終りだな………」
「！！」
「誰も自分の肩代わりはできぬのだよ。他人はどこまでも他人。そして神子…私とそなたは精神の双子
一緒になれる可能性を無限に秘めてるというのに、お前はそれを自ら放棄するのだね……」
指先に力を込めれば、神子の身体は砕けるだろう。
でも、それをこの女は望んでる。
神子から発せられる獣の匂いが、最早、女。
「フッ……目を開くのだ…神子よ……それだけでいい……」
指先に力を込めて、私は神子の唇を奪った。
底が見えぬほどの虚ろさで、神子はゆっくりと瞼を開く。
後は、神子の熟成を待つばかり……
「約束は守ってくれるんでしょうね」
「もちろん 神子よ…お前が帝を殺した暁には、私の力のあたうるかぎり、そなたに尽そうではないか
何だ？ 望みは？」
「判ってるくせに………」
「さぁ…私はとんと判らぬな…」
私は嘘を蓄える。心は残虐な歓びに湧き立っているというのに………
「……あなたが、あなたの心だけが欲しい。その為なら……力を使うのを惜しまない……」
「…それでよい……」
デカダンスでエゴイストで、壮絶な美貌の持ち主なアクラムさまはこうであって欲しいという願望です。
（ゲームのアクラムさまは情けなさ過ぎ。本当はもっとカッコいい男です。）
ちょっと、突っ走った感も否めませんね（笑）
恋は盲目という言葉がありますが、好きになったら、平気で自分が犠牲になってもという、落とし穴
にハマりがちです。でも、そういう羽目になっても、それでも得るものがあるのなら、残酷を許す
という部分ってありませんか？ 私はあると思うのですよ。 やさしさだけでは疲れてしまいます。
まあ、ですが、これを書いた私が、こういう生活を望んでるかというと否ですよ（笑）
やはりこういう男は、想像の中でいるだけで勘弁してもらいたいものですわ。
しかし、この作品をUPするまでに時間がかかったな〜（短いのに）どこが近日公開予定だってーの
って感じですね。かれこれ７ヶ月ですよ。本当に小説って難しいってのを実感しますわ
そうそう、この共同不法行為という言葉は、私の仕事場でガンガン出てくる言葉なのですが、
ちょっと淫靡だと思いません？ だから、使わせてもらいましたの。
なんだか、よくわからん話になってしまったわ。まあ、ですが、ちょっとまたまた耽美路線に
走ってしまいました……私が楽しかったからそれでよしですね。（それでいいのか？）
さてPS２にはアクラム様出るのか？ また情けなかったら、春見は泣くしかありませんわ(>_<)