舞台には魔物が存在するのよ！！
（春見の意見ですので、あまり参考にはなりませんし独断と偏見もちょっぴり
入ってるかもしれません。ご了承ください。）
８月２５日 大阪 ドラマシアターにて、スタジオライフの演目「鑑定医シャルル」を観てまいりました。
あの、シャルルが生身で私の目の前に…
ネットで知った時の衝撃は、ガチンコクラブも真っ青の衝撃。
こ、こ、こ これは…
嵐が来ようが、槍が降ろうが、鳴門大橋がサムライトルーパーに壊されようが（オッ）
ファンとしては行かねばならんでしょう。
藤多春見 藤本ファン歴１３年目 ここで行動は早かった。
普段の仕事からは考えられないほど迅速(笑)
チケット発売当日に近所のローソンに走り、ロッピで購入。でも１９列…これはまあ劇団のファンクラブに
入ってないので仕方なしです。
何せあのシャルルですよ？
由緒正しきフランス貴族。IQ269で女と紛うばかりの美貌を持ち、孤高なる魂を持つ男。
屈折してるがゆえに光り輝き続ける男。私の脳みそを直撃する。
行き 行く 行かねば 行く時 行け などと思わず古文の5段活用パッチな呪文を唱えてみたり。
（実際の古文の5段活用はもっと違っていたように思うが…）
だって藤本先生に放置プレイされている現在、現実がどんなに…であろうと、シャルルと俳優さんが
いうだけでそれだけで脳内アドレナリン放出。安上がりな女です。このままこの女を連れ去って
シャルルというだけで、人の３倍ぐらいは働くんじゃないかと（大嘘）
まあ、フカシはこれぐらいに置いておいて、実際に見たまんまのことをしゃべると致しましょう。
８月２５日 午後1時の舞台 席は１９列目の真ん中辺り。
思ったよりかは全体を見渡せて、俳優さんの表情は見えづらくとも雰囲気は分かるという席。
こんなものよねぇと開演を待つ私。
やがてスポットライトが照らされて、一人の上半身裸で下半身をシーツにくるんだ男が登場。
セリフをしゃべり始めて、妖しい動作を致します。
「あっ、例のお遊戯？」
と、思うまでに数秒。それにまた俳優さんの身体が綺麗なんですよ。奥さん ムダな肉が一切
ついてない細い体。でもガリガリじゃないの。いいわぁ…（アレ？）
シーンがシーンゆえにエロさはこの上なし。
つーか、俳優さんもこういうのは恥ずかしいだろうなぁと思います。大変だ。
で、劇が進んでいくうちに、シャルルが登場。
舐め尽くすように眺めました。
ポスターとか、スタジオライフさんのHPでみた衝撃に比べれば、大丈夫でした(笑)
ただ本当に金色な金髪でしたので、淡い感じのほうがよかったかと。日本人でプラチナ
ブロンドは無理ですけれど、やっぱりね ここは外せないというか…まあそれはどうでもいいんです。
このシャルルを演じられている笠原さん 立ち振る舞いが優雅というかムダがない動きをしてらして、
綺麗です。足も長いし。 しゃべり方はちょっと早口な感じもしましたがセリフが多いですので、
ああやってしゃべらないと間が持てないんでしょうね。恐らく
ただ…やっぱりこれは私の我侭でして、私の想像しているシャルルと見せつけられている
シャルルとではズレが生じてしまいました。
でも、絶対嫌とかそんな嫌悪感は全く湧かず、これもアリだよねぇと穏やかな感覚で安心して
いられました。
あと、ニノンにアデル 女将さん その服どこで買ったんですか？
どれもこれも普段着には厳しいというか(笑)
特にニノン 吉本新喜劇のバアさんが着ているようなワンピースでちょっぴり口元がニヤリ(笑)
ああ、話がずれてきましたね。
そうそう、たまげたのはオデットが出てきたこと。
あのシャルル幼年時代にでてきたオデットですよっ。
シャルルの母性喪失という部分をクローズアップするために出してきたんでしょうが、不覚を突かれた
という感じで思わずほほぉ〜んと唸ってしまいました。
わざわざこのエピソードを付け加えたということは、演出家さんはコバルトも読んでシャルルを掴もうと
したんだと感心というか感激というか、私的にはこれで十分です（おい）
まあオデットがシャルル様というのは「ん？」でしたけれど、でも、これは原作を読んでない方が
この劇を観ても分かるように、シャルルの立場を知らしめたような気がします。シャルル自身の
母性の追憶というか慕情というか、それが浮きあがるようにしたんでしょうと勝手に推測してますが
実際のところ演出家さん どうなんです？
あとは切断シーンとかが鬼気迫って、空気を切り裂くというか（かなり空調も寒かったが）
ゾクゾクしました。
ニノンの迫真の演技は凄かった。
屋根裏部屋での白状シーンでは、北島マヤが乗り移ったような激しさで辺りを圧するというか
とにかく凄い。
ニノンにとっては抑圧だった生活が、シャルルという男の出現で夢が花開く。
世間的な評価はどうであれ、ニノンはニノンなりの論理をもっていたわけだし、抑圧から解放されると
人間こうもなるかぁと目からウロコであります。
で、最後のアデルがキュートでした♪
私、アデル嫌いじゃないです。かなり可愛い子ですよね。きっとピエールとどうこうなる前は
ちょっぴり気が強い素直な子だったんだろうなぁと思います。それを体現しておりました。
すべて観終えた後の感想としては、かなり原作に近いと思います。
自分のイメージと違う部分もありましたが、ただ私のイメージも確固たるものばかりじゃなくて
スタジオライフさんがこうやって目の前に提示してくださると、
素直に「こういう世界もあったのか？」という感じで。
目からウロコでしたよ。特にピエールが誰からも相手されずに孤独を深めていくシーンは
劇となってから余計に際立っていたように思われます。
スタジオライフさんはものすご〜くファンを大切にしてらっしゃるようで、日程の都合で取った公演
でしたが、ラフィーユ組千秋楽ということで、劇に出演した俳優さんが1輪の花を持って会場をくまなく
歩き、その花をファンの皆さんに配るというか投げるというか…アレです。コンサートで歌手がタオルを
投げつけるでしょ？ああいう感じなんですが、凄いのは全ての俳優さん（しかし主役は別なの？）が
それをするというか。こんなの始めてです。
新参者にもかかわらず、私、その俳優さんが配った花をゲットしちゃいました♪
よかったのかしら？ でも貰えるものは私のものですから、ありがたく頂きました。
俳優さんたちは美形ぞろいでファンが熱心に通いたくなるのも無理ありません。
私も田舎ずまいでなければ、ファンクラブに入りそう(笑)
ミシェルの役をなさっていた方が私の好みでした。アラン役の方もガタイが良かったし。
この劇団が人気があるというのはわかるような気がしますね。
いい舞台を体感できました。
２００２．８．２７ 春見
そしてここからオフ会な話。
あいこさん カエさん ＢＵＮさん NAOさん ちぃさん なみさんが参加してくださいました。
皆さん淑女な方々でして、春見は思わずドッキドキ。美人さんやチャーミングな方ばかりでした。
舞台が終った後、近くのカラオケ屋の個室を借りきったのですが、そのカラオケ屋というのが
ちょっぴりラブホテイストみたいな(笑) ですがチャージをしただけあって、バリ風味のアジアン
テイストなイケてる部屋での会合。濃い話をするにはうってつけ。
しかもシャンパンつき。ちょっぴり唯美な中、皆で乾杯。
歴戦の勇者な皆さんの藤本話は、私の文章では書き尽くせません。
みなさんそれぞれに素晴らしい藤本先生ファン魂を見せてくださいました。
爆笑、論議、そして萌え。
目からウロコな話ばかりでした。時間が止まればいいとマジで思いましたよ。
いろんな場所のいろんなところに今でもこれだけファンがいて、藤本を熱く語れるという幸せに
私は帰りのバスの中で、かなり幸せな気分になれました。
参加してくださった皆さんに、厚く御礼申し上げます。
２００２．９．７藤多春見